「本命の工務店・ハウスメーカーが、比較している他の会社よりも高い。」
「あと○○万円安くなれば助かるのに・・・。」
こういった理由で、注文住宅の値引きを交渉しようとしている方、ちょっと待ってください!
家づくりの勉強をしまくった結果、理想の注文住宅を850万円値引きで購入できたビバ家が、
『注文住宅の品質を下げずに、注文住宅の値引き交渉をするための必見テクニック』をこの記事にまとめましたので、値引き交渉の前にぜひ読んでみてください。
品質を下げない注文住宅の値引き交渉テクニック
注文住宅の品質を下げずに、注文住宅の値引き交渉をするためのテクニックを以下にまとめました。
適切な方法・適切なタイミングで住宅値引きの交渉を進めることで、住宅会社と関係が悪化せず、お得に注文住宅に住むことが出来ます。
注文住宅の値引き交渉における事前知識
注文住宅にかかる費用の内訳は以下の3つです
- 本体工事費用・・・家を建てる費用の約75%を占めています。
- 付帯工事費用・・・庭や門、地盤工事など建物以外の工事にかかる費用です。
- 諸費用・・・入居前後に発生する費用で、全体費用の約5%が相場です。具体的には、契約手数料などにかかる費用です。
諸費用は、法定で決められているため、値引きは基本的には不可能のため、注文住宅の値引きできる部分は、基本的に本体工事費用・付帯工事費用が該当します。
付帯工事費用は、地盤工事会社や外構業者を決めるときに合い見積もりをとってもらうなどの裏ワザがありますが、今回は主に建物の費用である「本体工事費用」部分の値引き交渉にスポットを当てて解説していきます。
注文住宅の値引き交渉のメリット・デメリット
「値引きしてくださいって言ったら、住宅会社から嫌がられるのでは?」
「注文住宅の値引き=家の品質を落とされるのでは?」
などの考えが浮かび、注文住宅の値引きを切り出すのを躊躇する方も多いのではないでしょうか?
注文住宅を値引き交渉した場合に起こりうるデメリットとしては
・利益率を低下させる
・有害な先例を作ってしまう
・正当な価格を支払った顧客の信頼を失う可能性がある
などが考えられます。
しかし、上手く値引き交渉ができれば、予算よりも少ない金額で理想の住宅を建てられる可能性は、値引き交渉の大きなメリットですよね。
ビバ家は、「広さや使用資材など同じ条件」にした場合に、3社の住宅会社に見積書を作成してもらった際に、500万円以上の大きな差が出ました。
同じ条件なのに、500万円以上の大きな差が出るのはなぜなのか?最初は分かりませんでしたが、
家の値段は純粋にかかってくる費用だけでなく、「新規の顧客を集めるための広告費」や、「住宅展示場の出店費用」(出店費用は広さによってまちまちですが1年で1億円が相場のようです)、新規顧客を釣るためのバラマキ用クオカードなどの商品券経費・・・など、実際に施主が建てる建物の金額とは関係のない・別の費用もコッソリと乗っていることがあります。
そのため、注文住宅の値引き交渉によって、それら施主にとっては何ら関係の無いコスト分をカットできるかもしれないという、値引き交渉のメリットも知っておいて欲しいです。
注文住宅の値引き交渉の相場は?
注文住宅の値引き交渉で、いくらくらい値引きできるかは、工務店とハウスメーカーだと違い、さらに住宅会社・担当営業マン・時期によって異なります。一般的な値引き相場は5〜7%と言われています。
ハウスメーカーの値引率の相場は3〜8%と言われており、会社によっては最大10%ほどの値引きに対応してもらえる場合があります。ハウスメーカーの方が値引率の高い理由は、見積もりに広告宣伝費などの費用が上乗せされており、値引きできる余剰利益があるためです。
工務店の値引き率は、工務店の規模の大きさにもよりますが、地元密着系の工務店だと最大3%が相場です。それ以上の値引きを、無理に施主が希望するようであれば、しわ寄せがどこかにおよぶと考えたほうが無難です。
値引き交渉を行うベストなタイミングとは?
注文住宅の値引き交渉のタイミングは、契約の直前で行うことがベストと言われています。
概算の見積もりを提示された段階で値引き交渉すると、使用する建材や設備のグレードを下げられてしまうかもしれないからです。
よって、値引き交渉を行うベストなタイミングは、具体的な建築プランの提案後にするようにしましょう。
値引き交渉によって後々に家の品質を落とされることがないように、あらかじめ使用する建材や設備のグレードの『仕様』がすべて明示化されている、具体的な建築プランが出た後で行うのです。
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値引き交渉前に資金計画と予算の設定は必須
注文住宅の値引き交渉を行う際に気を付けておきたいのが、事前に資金計画と予算の設定をしておくことです。
特に家族で注文住宅を購入する場合に、双方に資金計画と予算の設定の話をして、金額を統一させておかないといけません。値引き交渉の際に、家族同士の資金計画・予算の意見が二転三転すると、住宅会社側を混乱させたり、イラつかせたりして、値引き交渉がうまくいきません。
担当営業マンとのコミュニケーションの重要性
注文住宅の値引き交渉を行う際にキーマンになるのが、やはり担当の営業マンです。担当営業マンによっては値引き可能額が大きく違うことがざらにあるので(値引き枠)、経験豊かで知識豊富・できれば上の立場にいる営業マンが担当だと、値引き交渉しかり、多くのことで上手くいきます。
役職がついていない営業マンでも、優秀な営業マンだと、積極的に値引き交渉で店長クラスに掛け合ってくれるので、優秀な担当営業マンについてもらうこと&営業マンと値引き交渉前から良好なコミュニケーションをとっておくことは、注文住宅の値引き交渉の上では、とっても重要です!
※優秀な営業マンに担当についてもらう方法・地雷のハズレ営業マンに当たらない方法は、具体的にこちらの記事に書いてありますので参考にしてください。
注文住宅の値引き交渉での注意すべきポイント
注文住宅の値引き交渉術を公開してきましたが、注意すべきポイントとして、ここまで紹介した値引き交渉テクニックを使っても、値引きはケースバイケースであることは意識しておいてください。
近年はウッドショックや戦争などで資材の価格が安定せず、大工さん不足によって建築人件費も値上がりしています。そのため、建設会社がどうがんばっても、値引き出来ないケースもあるのです。
※実のところ、交渉前の最初の段階で、削れる部分を見直したうえで、「限界価格」で施主に概算見積書を出してくれる、施主思いで優良な工務店・ハウスメーカーも沢山あるのです!
そのため、「値引きありきで工務店・ハウスメーカーを決めてしまう」のは危険と認識して、値引き交渉の結果だけで工務店・ハウスメーカーを決めないようにしてください。
値引き交渉が成功した際のフォローアップ
値引き交渉が成功した際は、必ず「何をどれだけ値引いたのか」確認するようにしてください。
下請けの施工会社へ支払う金額や、大工さんへの給与など、値引いてはダメな部分にしわ寄せが行っていないかどうか?など、きちんと確認が必要です。
そして、値引きをしてくれた担当営業へのフォローアップも欠かさず行ってください。具体的に言うと、感謝の気持ちを伝える、感謝の品を渡す・・・などです。私達は、契約前に値引きを自発的に行ってくれた担当営業さんへ、高級食べ物ギフトをお送りしました。
値引き交渉の失敗から学ぶ
値引き交渉を失敗した人も、ネットの口コミでチラホラ見られます。
<値引き交渉の失敗例>
・同じ住宅会社で契約した友人が値引きできたから、自分も同じだけ値引きできると考える→自分は友人とは違って値引きできなかった。
・無理に交渉し値引きに成功したとしても、施工する職人への支払いが十分ではなく手抜き工事に繋がる
・大幅な減額を要求してしまうと、担当者との関係が悪くなる
これらの注文住宅値引き交渉の失敗例に共通するのは、値引き交渉をした施主の思考が、値引きに執着しているという点でしょうか。これらの失敗例から、これから値引き交渉を行う方は学んで欲しいです。
ママ友Aさん夫妻は医師なので、かなりのパワーカップルなのですが・・・。ハウスメーカーS、ある意味潔いですね・・・。値引き交渉のタイミングが悪かったのでしょうか?どんな値引き交渉をしたのかは謎ですが、精神的にショックを受けてました。
注文住宅の値引き交渉成功事例の共有
ここまで値引き交渉術についてをまとめてきました。
施主側が、値引きの相場・品質を下げない値引き交渉方法や、値引き交渉の適切なタイミングを理解しておくことで、施主側にとっても、建設会社にとっても、楽しく・コスパよく家づくりすることができるようになると思います。
注文住宅の値引き交渉で一番大事なことは、「あくまで値引きは住宅会社の善意によるところが大きい」と理解し、施主側が誠意・節度をもって、担当営業マン・建設会社側に値引き交渉することが大事だと思います。
私達ビバ家が様々なやり口・角度(施主側の努力・工夫も含む)で、注文住宅を850万円値引きした方法を、別の記事にまとめてありますので、ビバ家の成功事例として共有しますので、こちらも参考に見ていただけたら嬉しいです。
それでは、ビバ家でした!
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